UCIトラック ワールドカップ・グラスゴー大会レポート

深谷知広選手がやりました! 何とスプリントで銅メダルを獲得! しかも世界選手権クラスの選手の中でです。本当に見事としか言いようのない銅メダルでした。

力勝負で運不運にあまり左右されないスプリントでのメダル獲得は、東京オリンピックに向けて大きな弾みなりますね。

ではレポート。

昨シーズンと今シーズン何が違うかというと、オリンピックに合わせてか、プログラムが変わってきています。

東京オリンピックのスケジュールに合わせて競技と競技のインターバルがあるようで、思いっきり空いたり、オムニアムでは約3時間で4種目を終わらせるスケジュールです。選手たちにはきつくなる場合もありそうです。

大会初日は、チームパーシュート、チームスプリントの本戦で、日本からの出場はなく今回から出場する深谷知広、ミンスクからの転戦組の太田りゆ、小原佑太、松井宏祐は練習し、終了。

大会2日目(三日目?)から男子スプリントに深谷、小原が、女子ケイリンに太田が出場しました。

小原佑太の200mTT

男子スプリント予選、2番目に登場した小原が9秒944を出し、場内を沸かせましたが、後半に進むにつれタイムが上がっていきます。ほとんど10秒台はいません。

深谷知広の200mTT

そして深谷が9秒694をたたき出し、トップタイムを出すと場内大歓声に包まれました。相当後ろまでトップタイムをキープしていましたが、後半の3選手は9秒5台を出しトップ逆転に。しかし、トップ4に入る結果となり、シード権を得られ、1/8決勝からスタートとなったのです。

結果

小原佑太 予選24位で1/16決勝へ進出

深谷知広 予選4位で1/8決勝へ進出

男子スプリント本戦

ジェイソン・ケニーと対戦する小原

小原は1/16決勝でリオの金メダリストのジェイソン・ケニーと対戦。追い詰めたのですが敗退。厳しかったですね。

パベル・ヤクシブスキー と対戦する深谷

深谷は1/8決勝で登場し、ロシアのパベル・ヤクシブスキーに勝って1/4決勝へ進出。ここから2本先取制となって、2本とった方が次に進みます。

順調に勝ち進む深谷

1/4決勝でスリナムのジェア・テジョンエンファと対戦し2本先取しトップ4の実力を見せました。この時点で今までの日本ではありません。

迎えた1/2決勝。こちらを勝つと1-2位決勝となってメダル獲得は確実となります。

ハリー・レブレイセン と対戦する深谷

しかし、対戦相手は現在最強のオランダのハリー・レブレイセン。さすがに歯が立たず2本先取され、3-4位決定戦に。とはいえ結構善戦していました。

3-4位戦ではポーランドのマテウズ・ルディックと対戦し深谷は2本先取し圧勝。3位銅メダルを獲得しました。

左からヨーロッパチャンピオンのジェフリーホグランド2位、世界チャンピオンのハリー・レブレイセン優勝、深谷知広3位

深谷知広 3位

小原佑太 25位

敗者復活戦

同日に行われた女子ケイリンに出場した太田りゆは、1回戦敗退、敗者復活戦も敗退となりました。ちょっと動きが悪かったように思えました。

結果 太田りゆ 19位

最終日は太田がスプリント。松井、小原がケイリンに出場しました。

女子スプリント

ロリーヌ・ファンリーセンと対戦する太田

太田はスプリント予選で11秒204で24位で予選通過し、1/16決勝へ。1/16決勝では、オランダのロリーヌ・ファンリーセンと対戦し、敗退となりました。

太田りゆ 24位

男子ケイリン

松井、小原もそれぞれケイリン1回戦で敗退、敗者復活戦と走りましたが勝ち上がれず、敗退。

1回戦の小原
敗者復活戦の松井宏祐

敗者復活戦では未来を感じさせる良い動きをみせました。

小原は良い感じに追い込んで行ったのですが、前に出切れず敗退。

松井は先行する選手の番手を積極的に動いて取り切って追い込みに行きましたが差されて敗退となりました。ちょっと番手から出るタイミングが早かった感じがありましたが、過去例で行くと、自分で動けない場合が多く何も出来ずに終わるパターンですが、そこは全く臆することなく、自ら動いての敗退ですからパワーアップ、更に経験を積んでくれば違う展開になってくると感じます。彼らの次のレースに期待したいですね。

松井宏佑 13位

小原佑太 21位

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