2020年トラックアジア選手権大会in韓国 最終日レポート

トラックアジア選手権 最終日

男子スプリント脇本雄太2位、深谷知広3位。女子ケイリン小林優香2位、太田りゆ5位。男子マディソン橋本英也・窪木一茂ペア2位。

アジアトラック選手権最終日は競輪選手オンパレードとなりましたが、金メダルには手が届きませんでした。

ここにきてマレーシアのアワン・アジズルハスニがまた復活してきましたね。前回より持ち味の鋭い追い込み脚が際立っていました。

女子ケイリンでも香港のリーワイジーが強い!

小林優香も相当迫ってきていますが、一歩及ばずの2位。

しかしこれでオリンピックポイントは確保できたのでオリンピック出場に向けてはまた前進しました。

男子マディソンは金メダルがどうしても欲しかった! この種目でオリンピック出場権獲得は絶望的ですが何とか金メダルを獲得して世界選出場に向けては前進したかったのですが。

男子スプリント

1/2決勝では深谷知広がアワンと対戦し、2本先取され3-4位戦に。脇本雄太もマレーシアのシャロムと対戦し1本先取されましたが残り2本を勝って1-2位戦に。

3-4位戦、深谷はシャロムにストレートで勝って3位。

脇本のレースは凄かったです。1本目、スタートから脇本がガンガンスピードを上げて、アワンの一番の苦手な長距離をスパートさせる作戦で1本先取。この派手なレースで、韓国の選手が出ないレースはほとんど歓声が上がらない場内が大いに盛り上がりました。 しかし、2本目以降はこの作戦も使えず2本とも負け2位となりました。3本目は脇本が残ったかと見えたのですが、ゴール直前で差されてしまいました。

女子ケイリン

小林優香は1回戦を2着で勝ち上がって2回戦へ進出。太田りうは1回戦は勝ち上がれず、敗者復活戦へ、ここはしっかり勝ち上がって2回戦進出しました。

2回戦は小林優香はリーワイジーに先着されたものの2着で1-6位決勝へ。太田りゆは4着入線でしたが、中国に押し上げれた結果で、中国が降格となり3着繰り上がりで1-6位決勝へ進出となりました。

1-6位決勝は残り2周で一旦小林が動いて前に上がろうとしたのですが上がれず、4番手に下がり残り1周で捲って出ましたが、2番手に終始いたリーワイジーを差せず2位となりました。太田は動けず5位となりました。


男子マディソン

40㎞、160周、16ポイント周回の長丁場の男子マディソンは序盤カザフスタンが点を取り続け、引き離されるかと見えましたが、中盤から終盤にかけて日本と韓国のマッチレースになりました。

最終周のポイントまでわからない展開となり、場内は大盛り上がり。

日本はラストアタックで橋本が全開で踏んで、1着を取りに行きました。最終バックでは5車身以上引き離して先行していましたが、最後の最後の最後で韓国に差され2位に。非常に悔しい結果となりましたが、韓国の底力には素直に敬服しましょう。

アジアトラック選では、見えたもの見えなかったものがあります。

最後にブノアコーチにインタビューをしました。

彼のポリシーとしては、メダルを獲れない種目には出したくないというもの。今回の男子チームスプリントはその基準に達していなかったそうです。基準は43秒3。今回の日本のタイムは43秒653。この結果をもってどうするのかは今後の判断にするそうです。

世界ではヨーロッパ選手権、オセアニア選手権も終了し、全体の流れが出そろったと思います。

これから始まるワールドカップシーズンが大勝負となります。

日本の活躍に期待しましょう!

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